2018-12-10
1.はじめに
本事業は、尾張西部地域において「生態系ネットワークの形成(生き物の生息生育空間を適正に配置し、つながりを確保すること)」を推進するとともに、本地域で活動する団体の取組を有機的につなげ、将来にわたって生物多様性の確保に寄与する。
また、低平地特有の生態系の代償地を企業調整池に位置付け、生物の避難場所・ジーンバンクとしての活用方法と市民参加型による生態系ネットワーク形成システムを構築する。
今回は調整池ビオトープの造成工事の状況について報告する。
2.造成工事前の状況
当初はアシ、スゲ等の在来種が群生するとともにメリケンカルカヤ、アレチハナガサなど外来種が繁茂
昨年度は
① メリケンカルカヤ、アレチハナガサなど外来種を駆除するため表土を漉き取り
② 市民参加型によるワークショップを経て本年度ビオトープ計画書を作成
3.造成工事状況
ビオトープ計画書に基づき施工 (現地工事期間:平成30年10月20日~11月16日)
東側湿地エリア築山全景
東側湿地エリア
インセクトパス
西側湿地エリア
ビオトープ全景
4.今後の計画
完成予想図
<本ビオトープの狙い>
・森、草地、水辺(湿地)の3つのビオトープをつなぎ、より豊かな生物が生息できるエリアを実現
・外部からの影響が少ない工場敷地内の利点を活かし地域の在来種を保全
→上記狙いの実現のため
市民参加型の現地ワークショップを開催し
協議会としての植生種や今後のビオトープの活用方法を検討し
今後の計画を立案する (~19/2)